東京病

もっと前へ、もっと高く、もっと早く、もっと美しく、もっと大きく、もっと小さく、もっと便利に、もっと快適に、もっと効率良く・・・
そんな東京に疲れ切ってしまった。
居場所が無くなっちゃった。



東京に住む人は幸せなのかな。
生きていることを心から楽しんでいる様な笑顔は見られない。
電車に乗ればみんな無表情に携帯電話を覗いている。
俺はボンヤリとそれを眺めている。



でも、東京にしか住むところは無い。
逃げ出す気力も大方失せてしまった。