駄目な奴

自分で言うのも何だが、俺は本当に駄目な奴だったなぁ。



19才で作った「東京2チャンネル」は良いバンドだった。
俺の作った曲を高見知佳のお兄ちゃんが歌ってくれていた。
高見知佳、可愛かったなぁ。S−KENスタジオでレコーディングした時、広いスタジオの隅っこで椅子にちょこんと座っていた。多分、まだ16才くらいだったんじゃないか?そういや、あの時の録音した音源は誰が持っているんだろう?
そんな事はどうでもいい。
とにかく、PUNKと云うよりPOP PUNKと云う感じのメロディ重視のバンドだった。ギターをジャカジャカかき鳴らしてBUZZCOCKSみたいに・・・
でも、俺がバンドを壊しちゃった。若かったし、我が儘だったから。。
その後いろいろなバンドを渡り歩いたがどれも長続きしなかった。
あんまり面白くなかったし、やっぱり我が儘だったから。



食うためにいろんな仕事についたがどれもモノにならずいまだに何も出来ない。
ギターもロクに弾けず、手に職も無いタダの能無しだ。



結局未発表になった曲は300曲以上あると思う。
カセット・テープに録り貯めた歌モノが200曲くらい。
ギターやキーボードを使ったインストものが100曲くらい。
録音もしていない曲は数知れず。
自分でも気に入っている曲はその中でも数えるくらいしか無い。
結局世に出ることがなかったのはたいした曲じゃなかったと云うことだろう。



現在作っているインストアルバムが最後の作品になるのかな?
とにかく何をやってもウマく行かない駄目なやつだった。
そして今も駄目な奴のままなのである。